粉末タイプの酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムを水に溶かすことで酸素を発生させ、汚れと酸素を結びつけて色素を除去します。その漂白力は、強すぎず弱すぎずのちょうど中間といったところです。
塩素系漂白剤 > 酸素系漂白剤(粉末) > 酸素系漂白剤(液体)
製品そのものの色まで落としてしまう強い漂白力を持っているのが「塩素系漂白剤」。漂白力が穏やかで、幅広い製品に使えるのが「液体の酸素系漂白剤」。製品の色を落とさずに漂白できて、液体の酸素系漂白剤より漂白力が強いのが「酸素系漂白剤」です。
今回は、粉末タイプの酸素系漂白剤を使って、3年ヘビーユースしながらも1度も洗ったことがないスニーカーの汚れを落としてみたいと思います。
ビフォー
こちらがその3年間洗っていないスニーカーです。
スニーカーの個性的なデザインについては話が逸れてしまいますので、触れずにおきます。
全体的な黒ずみのほかに、甲のシワ部分の汚れが特に目立ちます。
漂白1回目
今回使うのは、シャボン玉石けんの酸素系漂白剤です。
裏の説明書きを参考に、バケツに規定量の酸素系漂白剤を入れ、40~50℃のお湯で溶かします。
そして、ちゃぽん。スニーカーを浸します。つけ置く時間は30分。長時間つけ置くと、生地を傷めたり、製品自体の色が落ちたりすることがあるようです。
30分後スニーカーを取り出してみました。水が濁っています。
そしてスニーカーは……、汚水を含んでいるせいか、漂白する前より全体的に黒くなってしまったように見えます。
漂白2回目
こんなに黒ずんだままではどうせ履けませんので、再び同じ手順で漂白してみることにしました。スニーカーが浮いてしまうので、シャンプーボトルを重石にしています。
30分後。画像では伝わりづらいですが、大きな変化はなく、やはり全体的に汚れた印象のままです。
固形石けんで軽く擦る&漂白3回目
次は、漂白前に固形石鹸で汚れを擦ってみることにしました。
「石けん + 酸素系漂白剤」の合わせ技は、メーカーの「シャボン玉石けん㈱」さんが洗濯の際にお勧めしている正当な使用方法です。
全体的に固形石けんで擦り、泡がついた状態で酸素系漂白剤でつけ置きします。
30分後。先ほどよりスニーカーの色が明るくなりました!
ただ…、シワがよる部分の汚れは相変わらず目立つままです。
液体石けんでしっかり擦る&漂白4回目
もう少しで落ちそうな気がして、最後に「液体せっけん + 酸素系漂白剤」で、ブラシで擦り洗い後につけ置きしてみることにしました。
液体石けんを汚れのひどい部分にかけ、歯ブラシで擦ります。
擦り洗い後、泡がついた状態のまま、酸素系漂白剤を溶かしたお湯につけ置きました。
アフター
4度の漂白を経たスニーカーがこちらです。
いかがでしょうか?生地を傷めずに、アイボリーの色味を残したまま、明るさを取り戻しました。
但し、甲のシワ部分の黒ずみは落としきれませんでした。
3年の汚れはガンコでした。
まとめ
こちらが、漂白前と後の比較画像です。
汚れは完全には落としきれませんでしたが、アイボリーの色味を残したまま、本来の明るさを取り戻したように感じます。
【 結論 】
石けんと酸素系漂白剤の合わせ技で、かなりきれいになる
今回は、汚れが溜まりに溜まっていた為、複数回漂白を繰り返すという荒業を試みました。始めから石けんで擦って漂白すれば、もしかすると1度で済んだのかもしれません。
石けんで擦り洗い → 漂白剤につけ置き → 十分にすすぎ → 洗濯機で脱水 → 窓辺で天日干し で簡単に洗えて簡単に乾くんだなとわかりました。これからはたまに洗うようにしようと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
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