【実録】賃貸でも可能!プロパンガスが高い理由と値下げ交渉方法

【実録】賃貸でも可能!プロパンガスが高い理由と値下げ交渉方法

突然ですが、ご使用のプロパンガスの基本料金と従量単価を言えますか?

言えない方は、要注意です!
( ↑ 以前の我が家です ヾ(;´Д`●)ノ)

我が家は賃貸集合住宅でプロパンガスを使用しています。ガス料金の請求額が高い気がして、比較サイトで確認すると、基本料金・従量単価ともに相場の1.5倍であることがわかりました。先日ガス会社と交渉をしたところ、基本料金・従量単価ともに適正価格まで値下げしてもらうことができました。今回は、ガス会社と直接交渉をして、基本料金を2,585円→1,700円に、従量単価を1,056円→650円に下げることに成功したお話です。

交渉手順やポイントを解説していますので、今、プロパンガスの請求金額が高いなと感じている方は、ぜひ読んで行動をしてみて下さい

賃貸住宅向けの内容ですが、持ち家の場合ももちろん交渉可能です。

嘘みたいな話ですが、プロパンガスは、行動するかしないかで全く料金が異なります

 

プロパンガス契約の基本情報

まずはプロパンガス契約の基本情報をお伝えします。

【 賃貸集合住宅のプロパンガス料金って?? 】

LPガス
  • 大家が賃貸住宅のプロパンガス会社を選定する
  • 集合賃貸住宅の各世帯は、プロパンガス会社を統一する必要がある
  • 供給契約は、各世帯とLPガス会社で個別に結ぶ
  • プロパンガス料金(基本料金と従量単価)は、供給会社が自由に決められる
  • 本来大家が負担すべき新築時のガス関連設備(給湯器やコンロ等)費用は、ガス会社が0円で設置し、入居者のガス料金に上乗せして請求している

 

ご存知でしたか?

プロパンガスの基本料金と従量単価は、各プロパンガス会社が自由に値段設定できるんです。あなたが住んでいるお部屋のガス料金が、相場からかけ離れて高い!ということは往々にしてありえることなのです。

そして、賃貸住宅に設置されたガス関連設備費は、大家さんが支払っているものと思っていませんか?

なんと、ガス会社が「0円で設置するから、うちと契約して」と大家さんとの間でやり取りしているんです。でも実際は、ガス会社が負担しているわけではありません。住人(つまり、あなたです!)が負担しているんです。毎月のガス料金に上乗せされて、支払っていることがほとんどなのです。賃貸なのにです。

 

とはいえ、私達が住むアパートは築20年経っており、設備費用の回収は既に終わっているはずです。住民が誰も指摘しないことをいいことに、設備費用を回収し終わった後も、上乗せ金額のまま請求を続けていると思われます。

LPガス会社

 

値下げ交渉手順

我が家がどのようにして値下げ交渉をしたか、順を追って解説します。

【 プロパンガス料金 値下げ交渉手順 】

  1. 相場を知る
  2. 管理会社に相談
  3. ガス会社に問合せ

 

1.相場を知る

適正価格が一体いくらなのか。我々はまずプロパンガス料金消費者協会のサイトで確認しました。

\ 賃貸住宅適正価格 早見表 /

適正料金早見表2023(アパート用) | プロパンガス料金消費者協会
アパート用のプロパンガス適正料金早見表を一般社団法人プロパンガス料金消費者協会では、利用者の便宜を図る意味で協会独自に作成しました。対象エリアは、北は北海道から南は鹿児島県まで、沖縄県を除く46都道府県です。

 

我が家のプロパンガス料金は「かなり高い」との診断結果がでました。無料メール相談をすると、以下の回答が返ってきました。

賃貸集合住宅の場合、値段を下げるには次の2通りの方法があるとのことです。

【賃貸集合住宅のプロパンガス料金を値下げする方法】

A 大家さんに依頼して
 プロパンガス会社を変更してもらう

B プロパンガス会社と直接料金交渉する

 

A 大家に依頼してプロパンガス会社変更
建物の築年数が15年以上、かつ大家さんが承諾すれば、プロパンガス会社を変更できる可能性があるそうです。既に設備費用の回収が終わっているからです。

B LPガス会社と直接料金交渉
または、個別にガス会社と交渉して値段が見直されるケースがあるそうです。ガス会社を選定するのは大家さんですが、供給契約は各世帯と業者とで個別に取り交わされるものなので、なんと価格(基本料金と従量単価)は各世帯によって異なるそうです。交渉せずに黙って請求金額を受け入れていると、お隣さんと値段が全然違う、なんていうことも

ここまでが、プロパンガス料金消費者協会から教えてもらったことです。

 

2.管理会社に相談

我々は次に、管理会社に相談してみました。(※我々が住むアパートは、大家と直接交渉できません。どんな時も管理会社を介します。)以下が、管理会社からの回答です。

管理会社
管理会社
  1. 大家が供給会社を変更するのはハードルが高い
  2. ガス会社に個別に交渉した方が、値段を下げられる可能性が高い
  3. 大家にガス会社変更希望の旨伝えて欲しいならば、エビデンスの用意を

 

1のガス会社変更に係るハードルとは、新しいガス会社の選定、全居住者の合意取得、切り替え工事などのことを言っています。かなり手続きが面倒なので、大家が難色を示すだろうということです。

3のエビデンスとは、我が家の請求書や我々が言う適正価格の根拠となるものを指しています。

このアドバイスを受け、我々は次にガス会社と直接値段交渉をすることにしました。

 

3.ガス会社に問合せ

ガス会社に連絡し、まず「基本料金も従量単価も相場の1.5倍である、この理由は何か?」と尋ねました。これに対し、納得のいく説明が得られなかったので(記事後半で解説しています。)、次のことを要求しました。

我が家
我が家
  • 基本料金・従量単価ともに適正価格に下げてもらいたい(物腰はやわらかく、でもダイレクトに言いました)
  • 今後値上げの際は理由を提示してもらいたい

 

後日ガス会社から我が家に連絡が入り、新価格の提示がありました。提示された価格が適正価格だったので了承し、交渉は成立しました。(ここでは簡単に記します。記事後半で詳しくお伝えします。)

 

考えられるガス会社の対応

交渉の際、ガス会社の出方を事前に予想していました。そして我々は、相手の出方に対する対応を前もって考えていました。

考えられるガス会社の対応

  1. 微々たる値下げをしてくる可能性
  2. 値段交渉に応じない可能性
  3. 一旦値下げするが、
    今後忘れた頃に再値上げしてくる可能性
緊張する

 

1. 微々たる値下げをしてくる可能性
この可能性が最も高いと考えていました。相手が提示する新価格にすぐに反応できるように、提示金額を受け入れる・受け入れないのラインを事前に考えておく必要があります。我々は適正価格より少し高いくらいであれば了承する考えでした。受け入れられない金額の場合は、2.に進むことを考えていました。

 

2.値段交渉に応じない可能性
もし一切値段交渉に応じてもらえない場合や受け入れられない提示金額の場合は、全入居者の意見を集めて、大家にガス会社変更を依頼する考えでした。もしくは調停でガス会社と話し合いの場を持つことも考えていました。(※調停とは、裁判所の調停機関が間に入って、話し合いによって適正な解決を図る制度です。)

 

3.値下げしたが、
 忘れた頃に再値上げしてくる可能性

これは今後も可能性があるだろうと注意しています。これからは毎月、請求書の基本料金と従量単価を必ず確認するようにします。そして、定期的に適正価格をチェックするようにします。また、原油価格の高騰など理由を提示されても、値上げ額が適正価格から大きく外れている場合は、2度目ですから悪徳業者だとみなし、全入居者の意見を集めて、大家さんにガス会社変更を依頼しようと思います。

 

交渉のポイントと補足

■ プロパンガス料金消費者協会の名前は出さない
今回アドバイスしてくれたプロパンガス料金消費者協会の「プロパンガス料金を適正料金にしていこう」という活動はプロパンガス会社にとって嬉しくない存在です。「今後も活動を続けていくために、ガス会社との交渉の際、協会の名前は出さないでほしい」と指示がありました。「複数の比較サイトで確認した」と伝えましょう。

 

こちらはある程度知識がありますよと匂わせる
価格が相場の1.5倍である理由を尋ねたら、

LPガス会社
LPガス会社
  1. ボンベ配送費用、検診費用、それに係る人件費、保安管理費用等かかっている
  2. ガスコンロと給湯器の設備代を上乗せしている

との主張でした。1.はどのガス会社も同じであり、他社と比べ大幅に高額な料金をとる理由にはなりません2.は20年前に設置した設備であり既に設備代は回収し終わっているはずです。先方の言い分の矛盾を穏やか且つはっきりと指摘しました。

「他に、他社より価格が1.5倍高い理由はありますか?」と尋ねたら、

LPガス会社
LPガス会社

確認しないと今すぐはわからない

との返答でした。きっと、ないのでしょう。

 

値段交渉に応じない場合のデメリットが大きいことを暗に伝える
「こちらとしても、入居者全員の意見を集めて大家さんにガス会社を変更してもらうというのは、手間なので極力したくないんですよ。平均的な料金に値下げしてもらえたら助かります。」とお願いしました。つまり、値下げに応じなければ仕方ないけどやりますよ」という意味です。ガス会社としては、一棟まるまる契約が打ち切られるより、一世帯の価格を下げた方が痛手は少なく済みます

 

催促するまでガス会社から返答がなかった
「後日ガス会社から我が家に連絡が入って、新価格の提示があった」と書きましたが、正確には3週間待ってもガス会社からの連絡はありませんでした。連絡がない為、管理会社経由で返答を催促したところ、ようやくガス会社から回答をもらうことができました。

LPガス会社
LPガス会社

検討に時間がかかった

とのことでした。果たして本当でしょうか。

 

まとめ

情報をまとめると、次のとおりです。

【 LPガス基本情報と注意点 】

LPガス
  • プロパンガス料金は、供給側(ガス会社)が自由に決められる
  • プロパンガス使用の賃貸住宅に住んでいる方は、要注意
  • 値段を下げるには、①ガス会社変更 ②ガス会社と値段交渉、のいずれか
  • 値下げ交渉がうまくいく可能性が高いのは、②ガス会社と直接交渉
  • 一度値下げしても、予告なしに値上げすることがある

 

適正価格を知り、毎月請求書をしっかりチェックすることが大切と学びました。決してまっとうな金額が請求されていると思い込んではいけません相場より高いプロパンガス料金は、交渉するか黙って受け入れるかで金額が大きく異なります。

プロパンガス供給の賃貸集合住宅にお住まいの方は、ぜひ確認してみてください。

 

値下げ交渉の手順は、以下の通りです。

【 プロパンガス料金の値下げ交渉手順 】

交渉成立

  1. 相場を知る
  2. ガス会社と直接交渉

相場を確認する際は、一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会HPを利用すると良いでしょう。記事下にリンクを貼っていますので、ご活用下さい。

 

\ プロパンガス料金消費者協会 HP /

高いガス代を約30%安くする | プロパンガス料金消費者協会
高いガス代にお困りの方を一般社団法人プロパンガス料金消費者協会は無料でお手伝い。料金保証の付いた優良ガス会社のご紹介や、料金に関する無料相談などを行っております。お宅のガス代が高いかどうか、今すぐ料金診断しましょう。

 

\ 参考にしたYouTube動画 /

 

その他の固定費・変動費削減については、こちらで記事にしています。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました♪

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