北海道で最も手軽に会いに行けるコマクサの群生地はどこ?? 大雪山国立公園 銀仙台~赤岳の中腹“駒草平”へのアクセス方法と必要装備紹介

「高山植物の女王」と呼ばれる“コマクサ(駒草)”をご存知ですか?

標高の高い山に自生する落葉性の多年草です。

馬の顔の形に似ているから、“駒のような草”、“コマクサ(駒草)”と呼ばれています。

どうでしょう?似ていますか?

女王と呼ばれるだけあって、他のどの花にも似ていない独特の美しさがありますね。

今回は、このコマクサの群生に北海道で最も手軽に会えるスポット、“駒草平”へのアクセス方法と必要装備について紹介します♪

駒草平は、北海道 大雪山国立公園の赤岳の中腹にあります。

駒草平への道のりは、銀泉台(銀泉台)と呼ばれる登山口から約2時間の山登りとなりますが、その道すがらは多種多様な花々が咲き誇り、見どころが満載です。

楽しく歩いて、高山植物の女王に会いに行きましょう♪♪♪

 

コマクサ 基本情報

学名Dicentra peregrina
和名コマクサ(駒草)
科名/属名ケマンソウ科/コマクサ属
※ ケシ科で分類される場合もあります。
特性山野草、多年草、落葉性、耐寒性が強い
草丈10~15cm
花色ピンク
開花期北海道 大雪山国立公園では7月初旬~中旬

高山の岩陰や砂礫地のような、一見過酷な環境に自生します。

可憐なコマクサですが、実は50㎝~1mもの根を地中にはっていて、寒さに強いのが特徴です。

パセリのようなボリュームのある葉と、10㎝ほどの華奢な花茎の先端にピンク色の花を下向きに数個咲かせます。

花弁の根本はふっくらと膨らみ、開花すると花弁の先端が反り返ります。

この優雅さが、女王と呼ばれる所以でしょう。

また、大雪山での開花期のピークは7月中旬ですが、その年の天候や雪解けの進み具合によって、7月初旬にピークを迎える年もあります。

層雲峡ビジターセンター 大雪山山情報ページで、銀泉台~コマクサ平の最新情報を確認することが出来ます。

 

駒草平 基本情報

駒草平は、北海道の中央部に位置する大雪山国立公園の赤岳の中腹にあります。

大雪山国立公園は、2,000m級の山々が連なる日本最大の国立公園です。

環境省HP より

大雪山国立公園は、アイヌ語で「カムイミンタラ(意味:神々の遊ぶ庭)」と呼ばれ、季節によりさまざまな色彩を放つその広々とした山脈は、まさに神様の住処を思わせます。

赤岳は大雪山国立公園の北部に位置する標高2,078mの山で、駒草平はこの赤岳の中腹、標高1,800~1,850m付近を指します。

この駒草平へ最も手軽に訪れることができる大雪山への玄関口が、銀泉台(標高1,500m)と呼ばれる赤岳登山口です。

銀泉台から駒草平までは、距離にして2.5㎞、標高差300m、時間にすると1時間半~2時間ほどの登山となります。

 

銀泉台までのアクセス方法

 

車でのアクセス

銀泉台まで道路が通っていて、冬季通行止め期間と登山者が多く訪れる紅葉シーズンを除き、車でアクセスすることが可能です。

国道273号線から延びる道道1162銀泉台線を15㎞進んだ終点が銀泉台です。

道道1162銀泉台線は、所々舗装されていますが、大部分が未舗装の道路です。

土埃は舞いますが、道路は平坦に整備されているので、普通車で問題なく走行できます。

また、銀泉台の最寄り給油スタンドは、50㎞手前の上川町集落です。

充電は層雲峡で可能なようです。

どちらにしても距離がありますので、残量を確認した上で銀泉台へ向かいましょう。

 

車以外でのアクセス

旭川空港空港 → (連絡バス 約30分)→ JR旭川駅 → (道北バス 約110分)→ 層雲峡温泉 → (道北バス 約60分)→ 銀泉台

道北バス 上川・層雲峡線 時刻表 はこちら

層雲峡から銀泉台まで、日に2往復のバスが出ています。

日帰りで駒草平を目指す場合、以下の一択となります。

【往路】
 6:00 層雲峡ホステル 発 → 7:00 銀泉台 着
【復路】
15:30 銀泉台 発 → 16:25 層雲峡ホステル着

赤岳頂上を踏んでも間に合う時間設定になっています。

層雲峡ホステルまでは28㎞ありますので、バスに乗り遅れないように余裕を持って下山しましょう。

 

登山口ほか 設備情報

駐車場

登山口となる銀泉台は、広々とした駐車スペースがあります。

写真は、コマクサベストシーズンの平日朝9:30の銀泉台の様子です。

 

事務所

登山口には銀泉台事務所があります。

記帳台があるので、登山計画を記入してから入山しましょう。

私たちが訪れた時は、2名の管理署職員さんがいました。

 

トイレ

銀泉台の赤岳登山口には、汲み取り式の和式トイレがあります。

トイレットペーパーを持参しましょう。

 

洗い場

また、沢水?雪解け水?による洗い場があります。

下山時に登山靴についたドロを流して帰ることが出来ます。

 

携帯トイレブース

駒草平には、2021年7月17日(土)から27日(火)まで携帯トイレブースが設置されています。

来年度に木造の携帯トイレブースを設置予定とのことでした。

国立公園ですので、携帯トイレを持参し、指定された場所で用をたしましょう。

銀泉台に携帯トイレの回収ボックスが設置されています。

使用した携帯トイレを自宅まで持ち帰る必要はありません。

有難いですね。

 

道のり

では、いよいよスタートです!

駒草平までは、第一花園 → 第二花園 → 駒草平 と、見どころがたっぷりです。

コースタイムは

銀泉台 赤岳登山口 → (1時間) → 第一花園 → (30分)→ 第二花園 → (30分) → 駒草平

といったところです。

順に紹介します♪

 

第一花園

登山口から登山道を1時間ほど進むと、まもなくして視界が大きく開けます。

第一花園です。

第一花園では、ツガザクラ

チングルマ

ゴゼンタチバナ

ウコンウツギ

など、ほかにも沢山のお花が一斉に開花期を迎えていました。

第一花園(かえん)は、まさに花園(はなぞの)でした。

 

第二花園

第一花園からさらに30分ほど進むと、第二花園です。

第二花園は、7月は例年残雪で覆われています。

振り返ると、広々と広がる大雪山国立公園北東部を見渡すことが出来ます。

雪渓ではありますが、雨風に吹かれて出来た凸凹がステップとなり、登山靴であれば足を滑らせることなく問題なく歩けます。

雪渓を過ぎると、またお花畑が広がっています。

ここでもチングルマがきれいに咲いていました。

ミヤマキンバイ

イワブクロ

第二花園から駒草平まで、イワブクロがたくさん咲いていてきれいでした。

お花を愛でながら進んでいくうちに、第二花園から30分ほどで駒草平に到着です。

楽しい登山コースですね♪

 

駒草平

コマクサ平の看板を過ぎるとすぐに、登山道の左右に一面のコマクサ畑が広がっています。

満開の時期を狙って7月19日に訪れましたが、2021年はコマクサは既に満開の時期を過ぎ、枯れ始めていました。

それでもやっぱり個性的で独特の風格がありますね。

 

必要装備

駒草平までの道のりは、特別な登山技術を必要としません。

ですが、大雪山に足を踏み入れるからには、最低限の山装備を揃えましょう。

【 駒草平への装備 】

  • 地図
  • 登山靴
  • トレッキングポール
  • 防寒具
  • つば付の帽子
  • 携帯トイレ

 

地図

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必ず地図を持ちましょう。

ヤマップやヤマレコのような地形図アプリや、カシミール3Dのような地形図を印刷できるサイトを利用すると良いでしょう。

プラスして「山と高原地図」を持参することをおすすめします。

コースタイムや各周辺の注意事項や見どころなどが書かれていて、山初心者には見やすく、役に立つし、なによりあると大雪山の山登りが楽しくなりますよ♪

 

登山靴

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簡単な山歩きですが、その道すがらは石がごろごろしていたり、雪渓の上を歩いたり、登山道に雪解け水が流れていたりします。

登山靴があると歩きやすく、浸水する心配もないので安心です。

 

トレッキングポール

膝への負担を軽くしてくれます。

駒草平までは両手を使うような急斜面がないので、ポールを持っていて邪魔になることはありません。

疲れを軽減してくれますし、雪渓を下る際も体が安定するので安心です。

 

防寒具

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平地と山の天気はかなり違います。

平地が晴れ予報であっても、必ず雨具を準備しましょう。

山登りを今後も続ける予定の方には、雨風から体を守ってくれて、且つ、熱がこもらないゴアテックス製のジャケットをおすすめします。

 

つば付の帽子

つば付の帽子は、日差しからも雨風からも守ってくれます。

特に駒草平は、日差しを避けられる木陰がありません。

 

携帯トイレ

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国立公園ですので、携帯トイレを持参し、指定された場所で用をたしましょう。

トイレットペーパーも忘れずに!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

大雪山国立公園 銀泉台~赤岳の中腹 “駒草平” では、北海道で最も手軽に高山植物の女王 コマクサの群生に出会うことができます。

雪渓歩きなどありますが、特別な登山技術がなくても訪れることが出来ます。

ぜひ、7月初旬~中旬に、神々が宿る大雪山に遊びに行ってみて下さいね。

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