我が家は幼い1歳の子供を持つ3人家族です。
子供をお腹に授かった頃、主人は家探しを始めました。主人は「家族がいて、マイホームがある」ことが幸せの象徴であり、家長の責任であると考えたのです。
そして我々は、新築戸建て、中古戸建、マンションなど、あらゆる選択肢を知ろうと説明会や内見に赴きました。
でも、どれもどうもしっくりきませんでした。
「一生ここに住むの?」
「転勤になったら?」
「我々は何人家族になるのだろう?」
この先の人生を、急に「今すぐ全て決めろ」と言われている気がして戸惑いました。
「今すべてを決めて、のちに考えが変わったら?」
「やりたいことをやれなくなるのでは?」
「身動きがとりづらくなるのでは?」
家という大きな買い物をして、人生の方向性をいま決めてしまって本当に良いのだろうか?
私たち夫婦はマイホームに不安を感じ、お金についての勉強を始めました。そして、学んだ内容に深く納得し、我々は賃貸派として生きていくことを決めました。
今日は、賃貸のメリットについて紹介します♬
賃貸物件のメリット6選
賃貸物件に住むメリットはこちらです♪
【 賃貸のメリット 】
- 色んな家に住める
- ずっと新築に住める
- 大きさを変えられる
- 移動できる
- 借金がない
- 管理にお金と労力がかからない
順に解説します♪
色んな家に住める
「憧れの古民家に住む」ことも、「オシャレ度が高いデザイナーズマンションに住む」ことも、賃貸ならば数年のつもりで気楽にチャレンジできます。
色んなタイプの住まいを体験出来るので、「家好き」や「インテリア好き」の方にはとても向いていると思います。
ずっと新築に住める
間取りも設備も新しいものが時代とともに登場します。以前はなかった対面キッチンが今はメジャーになり、近年はアイランドキッチンが人気です。窓も断熱力の強いLow-E複層ガラスが標準になりました。デザインも断熱構造も耐震構造もエネルギーの供給方法も、いずれまた新しいアイディアが誕生し、暮らしはどんどん快適になっていくでしょう。
持ち家が新築なのは、最初だけです。今、新しいとされているデザインや設備の家も、いずれは古さが出てきてしまいます。アイランッドキッチンが古いデザインとされる日もいずれ必ず訪れます。
例えば「ペチカ」をご存知でしょうか?昭和に日本(特に北海道)で流行った、ロシアの暖炉兼オーブンです。当時マイホームを建てた多くのご家庭に備え付けられました。ペチカには専用のストーブを取り付ける必要がありますが、現在ペチカ専用のストーブを取り扱う企業は、私が知る限り1社のみです。
もう流行りが過ぎてしまったんですね。ですが、リビングには取り外せないペチカが主役かの如く鎮座しており、屋根からは使われていない煙突が突き出ています。
このように、今は新しいデザインや設備であっても、いずれ必ず廃れる時がきます。
賃貸ならば、引っ越すことでずっと新築、もしくはずっと新築に近い物件に住み続けることが可能です。
賃貸物件は細かな設備をひとつひとつ指定することは出来ませんが、真新しい物件を選ぶことで常に快適な暮らしを送ることが可能です。
大きさを変えられる
また、家族構成に合わせて、家の間取りや大きさを変えられるのも賃貸物件のメリットです。
結婚するか否か、子供を授かるか否か、子供を何人授かるか、さらに家族の年齢によって、必要な家の間取りや大きさや部屋数は変わります。
また、結婚して子供を授かったご家庭も、いずれは子供が独立し、夫婦2人になり、いつかは必ず1人に戻ります。
賃貸物件ならばその時のニーズに合わせて、大きな家だったりコンパクトな家だったり、部屋の間取りや大きさや部屋数を選ぶことが可能です。
移動できる
さらに、賃貸物件ならば移り住むことが容易です。
勤務地に近い場所に引っ越して、通勤時間を短縮することが可能です。また、住む場所を選ばない仕事をしたり、FI(経済的自立)を達成すれば、田舎や都会など住みたい場所に身軽に移動することもできます。
子供が学校の校風と合わなければ、子供の性格を考慮し、のびのび成長できる学校に転校することも簡単です。
借金がない
持ち家を購入する場合、一括で支払う以外は住宅ローンを組みます。住宅ローンは平たく言うと「借金」です。しかも、高額の借金です。
借金のない金銭的な身軽さは、精神的にとても気楽です。繰り返しますが、本当に賃貸派は気が楽です。
また、借金がなければ余裕資金を運用して増やすことも可能ですし、自分の新しい挑戦や経験などの自己投資に充てることも可能です。選択肢が増え、やりたいことにチャレンジできます。
人が死ぬ間際に後悔することの第1位は「やりたいことに挑戦しなかったこと」だそうです。「成功/失敗」は自分でコントロールできませんが、「挑戦する」ことは自分でコントロールできることです。少なくとも、コントロールできる項目の悔いは残したくないですよね。
お金があれば、お金があなたの背中を強く押してくれるでしょう。
管理にお金と労力がかからない
それに、各種住宅設備にはいつか寿命がきます。住宅設備の耐用年数はおよそ10~15年ほどです。
外壁や屋根、冷暖房機器、ボイラーやトイレなど、丁寧に使っていてもいずれ寿命は来ます。寿命がきたら、見積もりをとって業者を選定し作業依頼をして… 持ち家ですとこれらをすべて自分で行うため、知識もお金も時間も労力も必要になります。
建築やホームメーカー勤務で知識のある方でない限り、かなり難易度の高い作業ですよね。
これが賃貸物件ですと、管理会社に連絡するだけです。
まとめ
賃貸のメリットを一言で表すならば、「変化に強い」と言えます。
この先どんな風に生きたいと思うか、いつ考えが変わるか、わかりません。でも家を持たなければ、あなたはいつだって自由です。生きたいように生きられます。
義実家は雪かきの為に、冬季は1日として家を不在にできないと話していました。やりたいことがあっても出来ないのだとか。持ち家は時に… いいえ、多くの場合で足かせになってしまいます。
こんな理由から、我が家は賃貸のメリットを感じ、これからも持ち家を持たず賃貸で暮らす考えを固めました。
そして、主人の勤務先の近くに引っ越したことで、主人の帰宅時間が早くなり、家族が一緒に過ごす時間が増えました。郊外にマイホームを持つことを選んでいたらきっと得られなかった幸せです。
持ち家を持たない選択をしたことは、私の人生史上最大クラスのファインプレーだと思っています。それ程に「縛られていない状態」で、「選択の自由が手中にある」ことに快適さを感じています。
「結婚して、子供を持って、マイホームを持つ」という固定概念を一度取っ払って下さい。あなたが幸福を感じるポイントについて、一旦立ち止まって考えてみて下さい。「結婚/出産/マイホーム」は確かに大多数の日本人が通ってきた道です。でもその道の先に、あなたの幸せがあるとは限りません。
マイホームを検討している方は、「世間に流されていないか?」「多額の借金を背負ってまで手に入れる価値のあるものか?」を考えてみて下さい。
「マイホームを売却したらプラスになった」という声もたまにありますが、そんな資産物件は一般にはほぼ出回りません。
また、「同じお金を払うなら『借りる』より『マイホーム』に」と考える方もいますが、2つは払う額がまったく違います。マイホームは、毎月のローンのほかに、固定資産税/保険/修繕費がかかります。毎月の支払額は賃貸の家賃と同額だとしても、一生涯でかかる費用は雲泥の差となります。
参考書籍
最後に、我が家がこの結論に至った参考図書を紹介します。どれもお金を味方につける方法を紹介してくれています。
■ 金持ち父さん 貧乏父さん
作者のロバート・キヨサキさんはアメリカ人投資家。「金持ち父さん 貧乏父さん」は、全世界で累計4000万部を突破したシリーズの代表作です。「家は資産ではなく負債」「貧しい人はモノを買う、中産階級の人は家を買う、お金持ちは投資資産を買う」と説いています。
■ FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
作者のクリスティー・シェン氏はカナダ国籍でFIRE(経済的自立と早期リタイア)の第一人者です。「住宅ローンは借金。持ち家は、ローン返済額×150%が月々の家賃と考えなさい」と説いています。
■ お金の大学
「『貯める力』で支出を抑え、副業で『稼ぐ力』をつけ、お金に働かせて『増やす力』をつけなさい、そして増えたお金を使いなさい」と説いています。
どれも、衝撃を受ける内容です。マイホームとお金と生き方に迷ったら、ぜひ手に取ってみて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^♪
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